みなさま、こんにちは
「花土=観光協会ブログ」28年度第33週目です
(昨年度は「花金」でしたが、今年度は土曜日に移動しています)
今週はついに北斗市にも雪が降りました
(でっかい北海道北の方と南の方だと雪の降る時期も少し違いますっっ)
そんな今週は気温が10℃超えたと思ったら、一気にマイナスに突入したり
日ごとの気温差があって体調管理が大変でしたね
皆さんも風邪にはお気を付け下さい
さて、今週は先週に引き続き北斗市に残る伝説のご紹介です
今回は矢不来(やふらい)天満宮の赤松に関する伝説です
矢不来天満宮(住所:北斗市矢不来138番地)
Googleマップさんをお借りして位置を説明すると……
北斗市の中の西側にあります。ちなみに上の地図で新函館北斗駅が上(北側)
新函館北斗駅からだと車でだいた30~40分のあたりにあります
15世紀に矢不来に大松一株が漂着しました
この流れ着いた大松の間に2尺ほどの木像があるのを発見し、それを矢不来の地で祭りました。
その後、流れ着いた浜辺に赤松の大木が生えました。
時は流れ、1930年(昭和5年)上磯~木古内間に鉄道仮設工事が始まりました。(今の道南いさりび鉄道ですね)
この赤松の大木がトンネルの入り口部分にある為、倒れてきては危険との事で仕方なく記念写真を撮影してから伐ることになりました
いざ赤松を伐ろうとしたのですが、旭川から連れてきた腕のいい木こりでも伐る事が出来ませんでした
そして、ある夜その木こりの夢に老人が現れて「切り口に葦を挟んで伐るとよい」と教えてくれました
木こりが夢に現れた老人の言った通りにしたところ、ようやく伐ることが出来ました
そして、伐った赤松が矢不来天満宮の天神様に関わる木ということでお祓いをしたのですが、
木こりとお祓いをした神官は死んでしまったといいます
さらに、鉄道開通後も白衣の老人が夜な夜な道路に立つ、線路上に立つ、汽車の客車に入ってくるなど………
白衣の老人の噂が絶えなかったとの事です
あまりにも白衣の老人の噂で騒がれたため、伐った赤松の大木の一部を矢不来天満宮に祀って木の霊を鎮めました
と、このような伝説があります
そして、実はこの伝説の続きとなりそうな事柄が最近あったそうなのです
函館江差自動車道の工事進んでいた数年前のことです。
とある赤松が工事の妨げになると矢不来天満宮の宮司さんは工事関係者から相談を受けていました
その赤松の写真を見た宮司さんはどきりとしたそうです
それもそのはず、その赤松は宮司さんが写真で見た伝説の赤松にそっくりだったのです
宮司さんは過去の犠牲者の話が脳裏によぎり、伐らずに移植を勧め、祈祷をさずけたそうです
この話は今年の8月19日の北海道新聞「みなみ風」に掲載されていました
(「みなみ風」はみなみ北海道の方ならおなじみ北海道新聞の夕刊と一緒に配達される地域情報版のことです)
実際に伝説の赤松を今も矢不来天満宮で見ることが出来ます
矢不来天満宮は道南12館の一つ茂別館(もべつたて)跡でもあります。
歴史好きな方も今回の伝説に興味を持った方もぜひ行ってみてはいかがでしょうか