みなさま、こんにちは
「花土=観光協会ブログ」28年度第32週目です
(昨年度は「花金」でしたが、今年度は土曜日に移動しています)
11月3日に第35回北斗市茂辺地さけまつりが開催されました。
あいにくの雨天でしたが朝から多くの方が来ていただき、ありがとうございました
今回サケまつりが行われた茂辺地川にはサケに関する伝説があります
今回のブログではサケ繋がりでこの伝説をご紹介します
昔から茂辺地川には多くのサケが遡上していたそうですが、ある年からサケが一匹たりとも遡上しなくなりました
川に来たサケを捕り、生計を立てていた領民たちは非常に困っていました
すると、その時領主の夢枕で「汝の愛姫を海神に捧げれば、漁は前年の倍になるであろう。」と告げられました。
領主は悩みふさぎ込みました。
領主の娘は花のような美しさと伝えられる程で、領主は父としてそんな可愛い娘を海神捧げることなどできないからでした
姫は、苦悩する父に理由を聞きました。
父は夢のお告げを打ち明けつつも、「お前は何も心配することはない。」と伝えました
それに対し娘はよく考え、「領民のために、私が犠牲になりましょう。どうか先立つ不孝をお許しください。」と言いました。
そして、止めようとした父の手を振り切り外に出て、数十丈もある断崖の上で合掌し、領民と父の為祈りを捧げ、海中に身を躍らせました
その後駆けつけた家来たちが崖を見ると、姫の姿はありませんでした
それ以来、お告げの通りにサケは以前の倍も捕れるようになりました
と、このような伝説があるそうです
ちなみに、このような「サケを採れるよう犠牲になる」という伝説は戸切地川(へきりちがわ)にも残されています
戸切地川の伝説ではサケが遡上しなくなったので、郷士の岡田信忠の長女テルを船に乗せ、龍神へ捧げたそうです
それから、テルは晩秋に一晩だけ里帰りをするようになったのですが、ある時妹がその寝姿を見ると、ヘビになっていたそうです
それからテルは戻ってこなかったと言います
このような伝説は実際にあったかはわかりませんが、伝説として残っていること自体が興味深いことだと私は思います
皆さんの地元の伝説も調べてみると意外と面白い物があるかも知れないですね