大野橋を渡るとお寺の宝塔が見える。金言山法亀寺の宝塔である。
法亀寺は嘉永2年(1849年)、篤信家・中村金兵衛の願いで、箱館・実行寺第十五世金子日能師が、大野村東下町に法亀庵として許可されたのが始まりとされている。
このお寺の境内にシダレザクラがあり、毎年春には美しい花を咲かせている。
シダレザクラは幹が縦に裂け、枝がたれるサクラでバラ科に属し別名イトザクラともいう。庭木または盆栽として鑑賞する落葉高木である。ウバヒガンの一変種で特に紅色の濃いものをベニヒガンとして区別し、そのほか多くの園芸品種がある。福島県三春の滝桜は天然記念物として名高く、京都祇園のサクラもシダレザクラである。
北海道でこれほど大きく育ったシダレザクラは大変珍しく、近隣に見られない桜ということで、遠くから花見に訪れる人もいるという。
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