北海道の水田の発祥を記念し建立された碑
北海道の水田発祥を記念した碑として昭和24年に建立。平成20年3月26日に北斗市指定文化財(記念物)とされた。
発祥の時期としては、下記の四つの記録があるが、「北海道水田発祥之地碑」碑文には、元禄5年説が採られている。これは、作付面積と収穫量が記録されていることから、この地で水田稲作経営が可能であると判断された年代を採ったと考えられる。
【北海道の稲作について記された四つの記録】
①「寛文年間(1661~72)松前藩主、文月村・大野村の農家某に勧め稲作を試みせしむ」説。
②「貞亭2年(1685)高田吉右衛門、水田若干開く」説。
③「元禄5年(1692)農民作右衛門、自然水により450坪を開田し、産米10俵を収穫した」説。
④「文化2年(1805)箱館奉行が官費を以て文月に新田50町歩を開いた」文月の「御上田」説。
北斗市村内は、近世から明治33年(1900)まで存続した文月村の一部で、文月村の南部一帯を「村内」と称した。文月村は明治33年から昭和7年(1932)の大野村の「大字名」。村内は昭和7年から平成18年1月までの「行政字名」。はじめ大野村、昭和32年から大野町の「行政字」。大野川の支流文月川の流域に位置し、かつて「押上」と呼ばれた地は北海道水田発祥の地として知られる。
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